思い出

小学校のとき、貧しい家庭の子がいた。
海で体を洗い、(お風呂に入ってないと茶化されたりした。)その子は水泳の時間とか嫌っていた。

でも私は良く遊んでいた。

ある日、その子が帰りに家によっていけと言うので、小麦粉を焼いたとても質素なおやつをくれた。

その夜電話が来た。
数日後、帰宅していると母が小麦粉の袋をいっぱいつめて、重いからだをその子の家に向かっていた。(声はかけず見ていた。)

どうやらその子の親から文句が来たのだろう。
昨年その話をした。
中学の学生服もその子は買えなかったので、母が卒業生の家を回って譲ってもらったのも知った・・・。

当時反抗期の私は母に良いことひとつも出来なかったが、(今も出来ないが)やさしさは知った。

人は非常に残酷であるが、母は
昔はみんな同じだったのに・・・。と。

親戚の叔母はその子を連れて家に上がったとき、雑巾でこれ見よがしに歩いたあとを拭いた。
その子は「早く帰ろう」って言ったけど、子供だったので気が効かず悪いことをした。

私の中の二面性は、この母のやさしさを(知ってか知らずか)冒涜するものに怒る(父の特性)も持ってしまったことだ。

感受性が強すぎるというのは、よく担任はじめ友人にも言われる。

下手に哲学書や文献を読みまくってしまうので、ロックのり(特にアメリカ)の方は苦手なのだが、パンクスの友人は物凄く信頼してくれている。

幼少期に剣道をやっていたので、礼儀や残心なども厄介なものだ。

来年は苦境になるのは分かっているので、もっと自分を強くしていきたいものです。


そんな私が昨日癒された曲。
Steeleye Span - Lovely on the Water


Z.O.A/Z.O.A (1986)
Explosion Records/Vital Plant Ltd.