アサイラム/ASYLUM

themegiddo2006-12-10

アサイラムのメジャー・デビュー・アルバム。
これは、ものすごく聴いているアルバムです。
まず音が良い、曲が良い、流れが良いと。その上ボリューム感たっぷりです。
ハードチューン「The Shade」で幕をあけますが、ビートルズ好きでもある有賀 正幸さんの動き回るベース(正直この人のベースは変態です。動き回っているんですがまったく違和感がなく、すんなりと曲に馴染んでいる不思議なベースラインです。)も凄く、展開も凄い カッコいい曲。ジミ・ヘンとザ・スミスが混在したツインギターと言う感じ。某有名パンク・バンドのFC会長と絶賛した曲でもあります。アルバム全体通してですが、ギターも左右に振られており、ギターの音ひとつひとつが転がっているという理想的なサウンド
「Out of my times」はしっとりとした曲で、イギリスのバンドが作りそうな名曲。ヴァイオリンが良い味を出しております。また、このギターのラインと音は私の基準です。2分近くのところにノイズがあって、ヴォーカルのGazelle(ガゼル)さんに聞いたところ、「消しといてっていったんですが、残ってました。」との回答。「耳良いですね。」と誉められました。
この曲は全楽器が良い音ですね。
「The Thousand Tragedies」もギターのアルペジオで始まります。ドラムも良い味があります。中盤でディストーション・ギターになるのですが、この音が理想的。ベースも指使いがわかる感じ。GazelleさんのHere Comes The Rainっていうのも嵌っております。
再びハード・チューン「Collectors」、名曲です。ディストーションのかかったヴォーカル、ギターも上と下でそれぞれのラインで全体が出来ており、ドラムの音が転がるような凄く良い音。ものすごくアレンジも良いです。
当時PVもありました。
「Still…」もこの抜群の流れで始まります。これはベースが凄いです。エレクトリック・ベースをやっている人には勉強になる(か、絶望してしまうかも。)と思います。ドラムのハイハットの開け閉めの音も良いです。
ちなみにこの曲はヘッドフォンで聴いてみてください。エンディングの音がグルグルまわって面白い効果となっております。
「Staind Grass」では緊張感のあるイントロから、夢の中のような歌メロ、パンク・サウンドのサビ。目まぐるしい展開。この曲でもハイハットの音が左右に振られていますのでヘッドフォンで聴くと面白いです。
「Plastic Clay」での、ハード・パンクでキターって感じです。最後の方のノイズギターも効果的でかっこ良い。
で、締めの名曲「Leave me alone」。この曲は最高です。
言葉では表せないので是非、聴いてみてください。考え抜かれたアルペジオ、ヴァイオリン、メロディ・ライン、曲のアレンジなど実に味わい深い銘曲。(こっちの字の方がしっくりくるかも。)
途中、逆回転を利用したサウンドもあります。気に掛かったら是非このアルバム聴いてみてください。
「バクチク(BUCK-TICK)のお陰でメジャー・デビュー出来た。」「好き勝手にやらせてもらった。」と言うこの作品、聴いて損はありません。

FOOL'S MATE(フールズ・メイト)№74のTRANSRECORDS(トランスレコーズ特集)のトランス オヴ ランゲージでは、一般的には、CRASSの曲から採ったグループ名と言われているが、英和辞典からカッコよい単語を探してAの項から見ていって発見された説もある。→ゾア。
ゾア(ZOA)→英語辞典からカッコよい単語を探してZの項からめくっていった森川によって発見された言葉。
と、あります。
初期はハードコア・バンドだったそうですが、楽曲に幅広い貪欲さが出てきてアサイラムサウンドは出来ております。

Gazelleさん公式:http://fweb.midi.co.jp/~gazelle/
映像:http://www.youtube.com/watch?v=ZAu6OwX1vvI
http://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89