THE POP GROUP/FOR HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MURDER?

themegiddo2006-11-20

ザ・ポップ・グループ/ハウ・マッチ・ロンガー
衝撃のデビュー作「Y」も良いが、こちらもオススメ。
インドネシアのバリ島の民謡“ケチャ”から導入されるソリッドなサウンドの「FORES OF OPPRESSION」、ベースがチョッパーやファンキーなラインながらも、ノイズ・ギターが雄叫びをあげる「FEED THE HUNGRY」、ノイズ・コラージュといった趣の「ONE OUT OF MANY」では、シタール風?のギターもあり。そして名曲「BLIND FAITH」ベースは決まっているは、ノイズ・ギターがカッコいいわでさらにカッティング・ギターがこの弦には電気が走っているぜ!というような音をだしているのです。ドラムもハイハット刻みが良く、展開も多い。「HOW MUCH LONGER」ではフリー・ミュージックのノリで、ドラムの巧さが目立ちます。「JUSTICE」では、フリーキーなギター・カッティングとウォーキング・ベースのラインが只者ではないバンドを伺わせます。ハイハットの開け閉めまでも気に掛けているドラマー、BRUCE SMITHです。「THERE ARE NO SPECTATORS」はレゲエ風のノイジー・パンク・サウンド。「COMMUNICATE」ではアバンギャルドなノイズ・ロックでアドリヴっぽいベースが響きます。一般の方だと理解も出来ないような世界です。音楽は自由だと嘯き(うそぶき)ながら、表現を抑えている。そのアンチ・テーゼではないかと、なにか昔の雑誌に書いてあった言葉を思い出します。
「ROB A BANK」は初期パンクっぽい曲ですが、制御出来ないような暴れるギターが違ったアクセントを付けております。

正直、気軽に聞けるアルバムではありませんし、聞く人が聴くと何じゃコリャの世界です。
しかし、本作は80年代初頭のニューウェーヴの名作であり、ポップ・グループの代表作とされるものです。
私はこれの影響もすこしあり、アヴァンギャルド・ジャズに凝った時期も一時期ありました

K. Nishisu's websitehttp://www.ac.cyberhome.ne.jp/~nishisu/pop_group/index.html
動画(YOUTUBE):http://www.youtube.com/watch?v=GpTng0zgjS4
アマゾン:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HG85
WIKI(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/The_Pop_Group