My Bloody Valentine/Isn’t Anything

themegiddo2006-11-21

マイ・ブラディ・ヴァレンタインの大出世作『イズント・エニシング』。クリエーションレーベルからのアルバムです。
なぜか冬になると聴くアルバムです。
降りしきる雪の中、一曲目から雪に埋もれていきたくなるそんな作品。
名曲揃いの怪物アルバムです。
一般的には続く『LOVELESS』が最高傑作とされていますが、個人的にはこっちの方が大好き。
「Soft As Snow (But Warm Inside)」で眩暈が起き、不思議な時間軸に巻き込まれたそんな感じになります。「Lose My Breath」では、ノスタルジーさえ感じさせる中、Bilinda Butcherのヴォーカルが空間を彷徨う良い味を醸し出しております。「Cupid Come」の冒頭のノイズ・ギターさえこのバンドは機能的に作用しております。こんな曲なら埋没してしまうしかないですね。カッコよい音の組み方を知っている知能犯かもしれません。キューピットが来たらこんなBGMが流れるのではないでしょうか。「(When You Wake) You're Still In A Dream」はノイジーなギターがカッコ良いながらもなぜか、落ち着くという不思議な曲。そういえば知り合いのレコード会社の人が、(仕事で)サウンドガーデンのライヴで轟音ノイズ・ギターがあまりに気持ち良くって眠ってしまったと言ってましたが。「No More Sorry」は冬の海というイメージです。曲というよりは音響といった作品にこれまた、ヴォーカルの浮遊が曲たらしめているという不思議な作品。「All I Need」は鼓動がフューチャーされ(?)オーロラの如きギターの層が舞っているそんな曲。「Feed Me With Your Kiss」ノイジーな破壊的曲ですが、良く効くとドラムのスネアの音が1つずつ増えていったりしたしていることに気付きます。「Sueisfine」は冒頭のギターからどうやって弾いてるんだろうと悩んでおりました。MBVってヴォーカルが入ると曲がソフトになるっていうのが、良いですね。「Several Girls Galore」もそれぞれの楽器がそれぞれの時間軸を描き、ヴォーカルがそれを纏めるという独特の作品。「You Never Should」ライドっぽいイントロとスピーディな曲で、なぜか爽やかさもある曲。ギターの悲鳴が聴きたいって友人がいたからMVB紹介したらハマッた。この曲を聴くとライドも聴きたくなります。「Nothing Much To Lose」冒頭のイントロと歌詞の部分の内省さのギャップと後半につれての崩壊。たまりません。「I Can See It (But I Can't Feel It)」は、夕方の黄昏を思い起こします。アコギが良い雰囲気を出しております。

このアルバムは幾度となく聴いております。

映像:http://www.youtube.com/watch?v=njqRt7PH-5I&mode=related&search=
WIKI:http://en.wikipedia.org/wiki/My_Bloody_Valentine
FANSITE:http://www.mybloodyvalentine.net/
SNOWPONY:http://www.snowpony.com/