King Crimson/Lark’s Tongues in Aspic

themegiddo2006-11-24

言わずもがなですが、キング・クリムゾン/太陽と戦慄。名盤です。
大好きな作品です。1st.『クリムゾン・キングの宮殿(IN THE COURT OF THE CRIMSON KING)』7th.『レッド(RED)』も格別ですが、個人的なベストは5THのコレ。
実は、トランス・レコード系の方もコレを好きという方が多いのです。
インプロヴィゼイションが大幅に取り入れられております。JAMIE MUIR(ジェイミー・ミューア)のパーカッションが良い味をだしております。所謂第3期キング・クリムゾンです。
静かに始まるタイトル曲の「太陽と戦慄」Part.Oneが荒ぶる曲展開になり、そしてまた、落ち着いたりと様々な変化を見せます。鋭利な武器よりも鈍器の方が後に残るという曲です。故北村氏がタイトルの「太陽と戦慄」は良く分からない。本当の意味は男性器と女性器を表していると力説されておりました。「土曜日の本(Book of Saturday)」は比較的聴きやすい曲です。「放浪者(Exiles)」はアルペジオ・ギターも美しく、内省的な曲想も聴き入ってしまいます。ROBERT FRIPP(ロバート・フリップ)のギターはまるで、ワインの香りを楽しんでいるようなそんな印象です。ギターの音が転がっていくよう。「イージー・マネー(Eazy Money)」はコミカルな要素もありますがしかしながらフリップ節は健在。小節を飛び越えた拍子の取り方や独特の弾き方は流石です。サクサクとしたギターの音もこの曲にはあっております。もちろんBILL BRUFORD(ビル・ブラッフォード)のスネア叩きやドラムのセンスの良さも光ります。ベースのJOHN WETTON(ジョン・ウェットン)のブリブリさもよい感じです。
そしてこのアルバムのあとひとつの真価はこの2曲にあると云っても良い2曲となります。
再び静寂。そして立ち上がってくるフリップの旋律とブラッフォードのドラム。絡みだすウェットンの歪んだベース。その上を飄々と流れるギターがやがて絶頂に上り詰めていきます。この曲はドラマー必聴です。『トーキング・ドラム(The Talking Drum)』。すぐに名曲「太陽と戦慄」Part.Twoへ。重いギター・リフに絡む変拍子のベースとドラム。曲は静かになりじわじわと感情を露わにしていき、そしてまた荒ぶるへヴィな曲展開へ。この曲はホントにインパクトが大きいので是非聴いてみてください。曲の終わりのオーロラのようなギターも最初はどうやって弾いているのか研究したこともありました。
ポスト・パンク世代も聴ける最高のプログレ作品だと思いますので、試してください。

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